ESCO-ONEについてよくある質問をまとめました。
ESCO-ONEを一言で表現するなら?
エアコン・冷凍機のコンプレッサーの稼動状況を監視しながら適切なタイミングで、コンプレッサーの稼動をコントロールし室内の快適さを損なわないかたちで消費電力の削減とデマンド値の低減をはかるシステムです。
ESCO-ONEは室外機1台に1つ必要ですか?
基本的には室外機1台に1個必要ですが、マルチタイプの室外機の場合は、1台で複数台の室外機を制御できるものがあり費用対効果がよくなる場合があります。
どんな制御方法ですか?
エアコン・冷凍機のコンプレッサーにESCO-ONEを1台ずつ設置し個々の使用状況に合わせて制御率の設定を行い、デマンドの1つの単位である30分間に1回もしくは2回コンプレッサーを停止させ消費電力と同時にデマンド値の削減をおこないます。
コンプレッサーの停止期間も送風状態を維持し空調室内機・冷媒の余熱を利用し室内の温度変化を少なくします。
ESCO-ONEによる制御ができない機種はありますか?
あらゆるメーカーよりあらゆる機種が市場にでていますが、そのうち約5%が制御に適しません。
最近は制御を受けるため、あらかじめ制御用の端子を持った機種も増えてきています。
ESCO-ONEで制御することでエアコン・冷凍機の寿命に影響を与えませんか?
メーカー回答によるとコンプレッサーは1時間に6回以内の起動・停止は問題ないとのことで30分間に1~2回の制御は決して頻繁な制御ではありません。
したがってエアコン・冷凍機の一般的な寿命である10~20年の単位ではほとんど影響ありません。
ESCO-ONEで制御することで室内温度が上がり暑くなりませんか?
現場の状況や建物の材質・運用方法・設備容量・負荷熱量などによって一概にはいえませんが、一般的には多少の温度上昇は発生します。
実測による室温変化は温度上昇が1℃以内となり、コンプレッサーの停止期間も送風状態を維持し空調室内機・冷媒の余熱を利用するので体感上の変化はほとんどありません。
ESCO-ONEで制御することで室内温度が上がり、それを補うために余計に稼動し結果的に省エネにならないのでは?
エアコンの温度サーモは実際には±1.5℃の誤差があり、1℃以内の温度上昇で室温を下げるための追いかけ運転を起こすことはありません。
ESCO-ONEによる省エネは空調の温度設定をあげる省エネと同じではありませんか?
基本的にコンプレッサーの運転を少なくするという点では同じです。
温度設定をあげることは暑い室温のなかでずっと我慢することになりますが、ESCO-ONEによる適度な間引き運転は快適な室温を維持することができます。
ESCO-ONEの省エネ効果はどうしてわかりますか?
ESCO-ONEの内部に消費電力・制御電力・稼働時間状況・使用電力量状況のデータを最大540日間記録することにより省エネの「見える化」に成功しました。
これにより省エネ法対策や報告書の作成のサポートができます。もちろん電力会社の請求書を見てもわかる場合がほとんどです。
ESCO-ONEの設置工事はどのようなものですか?
ESCO-ONEはティッシュペーパーの箱ぐらいのコンパクトな大きさで、各室外機(コンプレッサー部分が室内機の場合は室内機に取り付けます)に取り付けを行います。
エアコン個々の電源を順番に落としますが、照明などの停電は行わないので大抵は営業時間中でも可能です。
30台程度の設置なら3日で可能です。
ESCO-ONEが故障した場合どうなりますか?
設置前の状況に戻り、コンプレッサーなどに悪影響を及ぼすことはありません。
ESCO-ONEの故障に起因するトラブルがおこった場合は?
お客様のところに伺い調査をおこないESCO-ONEに原因があると判断した場合は当社が加入している保険により損害を補償いたします。
他社にも同じような商品がありますか?
エアコン・冷凍機の間欠運転は省エネとしてはポピュラーな手法です。
現在、多種多様な商品がありますが、540日に及ぶ記録機能やデマンドコントローラーに発展できる機能を持ったものは多くはありません。