従来、自席に座って仕事をする固定席型のオフィスが一般的でした。この自席という概念を無くし、社員が空いている好きな席で仕事をするオフィス形態をフリーアドレスオフィスと言います。
■コミュニケーションの活性化
社員が毎日違う席に座ることで、様々な部署の人とコミュニケーションがとりやすくなります。
■スペース効率の向上
従来の固定席方式では、1人1席必要としていましたが、フリーアドレス方式では、在席人数に合わせた席数にすることができ、オフィスの無駄なスペースをなくし、コスト削減につながります。
■レイアウト変更作業の軽減
固定席では、人員配置に変更があるたびに、レイアウト変更を行う必要がありましたが、フリーアドレス方式では、自席がないため、人員配置が換わってもレイアウト変更の必要がありません。
■オフィスの整理整頓の促進
フリーアドレスでは、帰宅時に社員は、個人のロッカーに荷物を片付ける必要があり、自然にオフィス内の整理整頓ができます。
■社員の居場所がわかりにくい
自席がないため、社員が出社しているのか、どの席に座っているのかわかりにくいというデメリットがあります。
■固定席化
毎日、同じ席に座る社員もおり、結果的に固定席化してしまう場合もあります。
■席数不足
想定していた出社率よりも、社員が出社した場合、席が足りなくなるリスクがあります。
■業務上、センシティブな情報を扱う部署、プロジェクトには向かない
近年、フリーアドレスに加えて、ABW(Activity Based Working)というワークスタイルが普及しています。
ABWとフリーアドレスは、働く場所を自由に決められるという点では似ています。フリーアドレスは固定席を持たずに、あくまで、オフィス内で好きなデスクを選択し、仕事をするスタイルです。
一方、ABWは、働く場所はオフィス内に限定されず、社員が“働く時間と場所”を自由に選択できる働き方を指し、在宅勤務やリモートワークのようなオフィス外での勤務や、フレックスタイム、時短勤務と言った働く時間の選択も内包するフリーアドレスよりも広義的な概念です。ABWでは、仕事内容に応じて適したワーキングスペースを社員が選べるので、ABWを取り入れたオフィスには、デスクワークができるデスクのほか、リフレッシュスペース、TV会議やアイディア出しに有効な設備機器が揃う部屋等、さまざまな業務に合った場所を用意する必要があります。社員一人ひとりが自律的に効率性を考えながら、場所を決めて働くのがABWです。
ABWを導入したオフィスは、フリーアドレス導入のメリットのほか、下記のメリットもあり、生産性向上に役立ちます。
■業務の効率化
「集中して事務作業と行いたい!」「他の社員に相談しながら、進めたい!」等、毎日の作業内容に応じて、社員が適した働く環境を選べるため、業務効率の向上ににつながります。
■社員のモチベーション向上
ABWでは、社員が好きな場所で働くことができます。場所に縛られる不満や、進めたい仕事には適さない環境で、業務を行うストレスが軽減されるので、従業員の満足度が向上します。
フリーアドレスでは、3つのデメリットがありましたが、ABWでは、働く場所をオフィス内に限らないため、フリーアドレスを比較し、「固定席化」、「座席数不足」のリスクがなくなります。一方、オフィス外での勤務も可能とするため、下記の事項について検討する労力やシステム開発費がかかる可能性があります。
【オフィス外業務に必要な対応事項】
■ 申請書の運用検討、書類などの電子化対応
■ 情報の漏洩などセキュリティを強化
ABWの普及により、画一的なオフィスでは、社員の満足度は得られなくなってきています。
近年のオフィスに求められている様々な空間を、働き方に合わせてご提案します。
ユニヴァ・ジャパンが手掛けた企業様のオフィスコーディネートをご紹介します。
竣工時期 | 2018年 |
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床面積 | 894.33㎡ |
竣工時期 | 2022年 |
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床面積 | 168.71㎡ |